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【感想文】 「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours First LoveLive! ~Step! ZERO to ONE~」

の、ライブビューイングを二日間観てまいりました。
今回はBDを1本づつしか買わなかったので、流石に現地のチケットが当たりませんでしたね……。


LV問答については別項に記すとして、今回はこの1stライブについて個人的に思ったこととかをバーーーーーっと垂れ流します。
特にフックして感情揺さぶられたとこをピックアップしてく感じなので、セトリとか詳細な感想はもっと ちゃんとしてるやつ とかを是非に。

 

 

セトリ編

恋になりたいAQUARIUM
アニメのOPからスタートして2曲目がいきなりこれ!
ここで真上アングルからのカメラという珍しいものを用意していることが明らかになり、舞台装置・演出フェチとしては映り込む『バミり』にときめいておりました。
これを想定してるからか、バミってるテープが最低限っぽかったのよね。


元気全開DAY!DAY!DAY!
1日目、「お昼食べて 眠くなったから」のとこのカメラが肝心の歌ってる降幡さんじゃなくてリアクションしてる二人だったのに憤慨(2日目はにっこり)。
唯一“バックアップ”が気になった曲だけど、こういう曲だし特にアウトロあたりは仕方ないかな。
μ'sが2ndまではがっつり入れてたと思うと、バックアップ少な目はむしろすごい、こわい話ですよ。


夜空はなんでも知ってるの?
これは一言で言えばね、しゅかしゅー劇場。
個別のとこで書きますけど、途中からデベソ(センターステージ)に独りになるので、彼女の強み(と危うさ)が一番良い形で発揮されてたと思う。
キャラからはちょっと想像つきづらい降幡さんの声の芯の強さも感じられて、CDの時からグッと評価が変わりました。
そしてラストの伊波さん。
最後の最後のフレーズを歌いきったとこに「ヒュッ」と息を詰めて暗転する瞬間に取った表情。
これはね、すごいことですよ(語彙貧困化)。
伊波さんのこの辺もあとで記述します。


トリコリコPLEASE!!、 ときめき分類学
最高だ!! この日のMVPだ!!!(1日目終了時の感想)
元々このAZALEAが一番先代から遠く、「サンシャイン!!ならでは」の楽曲を体現してるユニットだと思っていたけど、ご本人たちや舞台演出も全部含めて、これこれ!こういうの!!という言葉を連呼したくなる、ステージングでした。
今一番ヘビロテしてるのAZALEAですもん、すごいアガるというより、延々聴いていたい心地よさ。
あとメンバーの中でも身長上から3人というユニット構成のお陰で(しかも3人ともほっそい)、見た目のバランスも良く、これからは「モデル系4つ打ちオシャレユニット」と呼んでいきたい。


Strawberry Trapper、 Guilty Night, Guilty Kiss!
現地もLVも含め、会場から待ってました!!という空気が満ち満ちていて、CYaRon!が“スタイル”ならば、こちらは“概念”を正当に継承したユニットだと改めて認識。
しっかりとした声の二人に鈴木さんのファニーなハイキーの声がアクセントになっていて、CD以上にメリハリと魅力が発揮されてましたね。
「みんなこれが聴きたかった、聴きに来た……盛り上がりに来たんだよね!」という期待が弾けた際の歓声と空気は、どのいつのライブでも最高だなって思います。


想いよひとつになれ
長くなるからあとまわし。
そりゃぁ、ねぇ?


待ってて愛のうた
これが一番聞きたかったの!!!!
9人で歌う曲の中では今のとこ一番好きなんですよ、何もかもが。
1日目になくて割とマジでガッカリしてたので、2日目の日替わりセトリになってて嬉しかった。


寸劇 ~ MIRAI TICKET
LVだったことの2大くやしさの一つがこれ、これを現地で舞台として見たかった。
LVの切り替わる映像じゃなくて(これはこれで表情くっきり拾えるんだけど)、舞台観客として、定点からしっかり見届けたかった。
13話の時点で「これをライブでやるんだろうな」とは期待してたけど、実際に立体として3次元アレンジされた衣装を身にまとった9人が行うこの寸劇は、もう「ここにしかないもの」として尊さと胸いっぱいで2日間ともにボロ泣きしてました。


ステージで、生でやることであの寸劇の演出が真の完成を見たと思うんだけど、敢えてここ!っていうのをピックアップすると……
3年生が並んで登場するところ、すごい、いい。
元々結構なオモシロポーズだったのに、実際の人間がやることで外連味が増して寸劇のアクセントになってた、完璧。



あとね、これ、これ全面同意。
アニメにあった演出の、その先の向こう側を、こういう形で実際のステージでされちゃうとね、感服乾杯。


そして、伊波さん。
ご本人のスタイル・ルックスや系統から言って千歌というキャラとのマッチングにどうしても差異を感じてる人が少なくないのだけど(私も、そう)、この寸劇は彼女の経歴・力量があって初めて成立したものだと改めて確信(1日目に感銘、2日目に確信と再感動)。
繊細な表情、声の機微から大胆な大立ち回りまで、彼女がメインとなったからこそ出来た、「ここにしか、サンシャイン!!にしかない」最高かつオンリーワンのエンターテインメントだと。

 


想い(エモさ)よひとつになれ

長文覚悟。
そもそもですね、歌って踊る8人の後ろ、壇上の上で梨子がピアノを弾く、一切歌わないけどずっと曲に関わり続けるというオーバーラップをその場でやるという、アニメでもやらなかったアニメを超えた演出で、この時点でもう凄いんですよ。
しかも逢田さんご自身が未経験なのにピアノに挑戦という、このストーリー性。


1日目の時は中盤までこの演出がわからないわけで、冒頭からずっと……Guilty Kissの時でもずっと逢田さんの表情が引きつった苦い顔をしてて、正直5歳は老けてて「こんな人相の人だったっけかなー?」って観てたんですよ。
で、この曲が来てわかる、その顔の理由。
そういえば7年ちょっと前に“同じ横浜アリーナ”でそういう顔をしていた子達を見た記憶が甦りましたよ、「けいおん!」って作品のライブだったんですけど……。
それで、1日目はこの曲が終わった途端、逢田さんの顔から“険が抜けて”一気に若返っていて、「わかるーwww」ってなったんですけども。
(ちなみに、最後の挨拶MCでみんながクシャクシャな中、逢田さんだけもうピーク過ぎたスッキリ顔だったのも印象的だし、前フリ)


で、ね、まぁ……安堵は油断と慢心に繋がる、ってコワイ話ですよ。
1日目を無事越せたからか、2日目の逢田さんはとてものびのびとパフォーマンスされていて、Guilty Kissの時は他の二人に「あ、今日はそれでいくんだw」みたいなリアクションをされてたぐらい。
で、起きた、あの出来事。
そう、「あ、行ける、出来る」って安心って稀にああいう「突然頭真っ白になって、次何するかわからない!?」って状態を産んでしまうんですよね……。


あそこでどういうオペレーションが行われたかは想像するしかないのですが、とにかくあそこでよく“止めた”な、と。
バックアップもあったろうからあのまま演者が頭に「?」を浮かべながらゴリ押しも出来たはずなのに。
そして止まった瞬間に壇を駆け上がって逢田さんを抱きしめにいった伊波さん。
明らかにパニックで呼吸困難を起こしているとこに千歌ではない、地の声で深く「大丈夫だよ、大丈夫」って声をかけつづける様。
「その場を繋ぐ」とお客さんに向くことを選択したメンバー、追って水やタオルを持って駆け付けたメンバー。
そして会場からの「りかこ!りかこ!」のコール。


程なくして再開するわけですが、その際に映る逢田さんの表情は決して立ち直ったそれではなく、責任や応援に応えようと“立たされて”る、そうそう目にすることが出来ない形相でした。
それでもきちんと最後まで弾ききり、震える指で最後の音を奏で、立ち上がって拳を突き上げました。


とても残酷なことを書きますが、ここで見事に「1stライブ」が完成した、と。
観たかった以上の、瞬間でも偉大な“先代”を超えた瞬間を目にできた、と。
アニメを完全に越えた、フィクション以上の現実の事件とそれを超えるストーリーがそこにありました。


故に、現地が羨ましい!!
あそこでコールをして桜の光で彼女を「追い詰めた」人間に、共犯者になりたかった!
そして「だから最後まで責任をとってAqoursを応援するんだよ」って言いたかった。



そしてこれですよ。
「失敗した私には泣く資格なんて、ない」は凄まじい言葉。
あの場でこれを想って実行する、どれだけの覚悟とエネルギーか……。


この時点で、比較的大成功感のあるこのライブにあって、彼女だけが大きなモノと課題を手に入れたのではないでしょうか。
それは「負」の要素であるけど、リベンジャーの資格・条件は非常に大きいものですよ。
潰れず、この出来事を喰らって踏み越えて、大きく成功してほしいな、と思いました。

 


演者編

斉藤朱夏 as 渡辺曜
それまで目にしてた「しゅかしゅーの人相」とまるで違うものが出てきてまずビビった。
なんですか、あの絶えず光り続けるキラッキラの笑顔は。
これでデビューなんだ、よ、ね……?
似てる的なとこで思った印象を言うと、へごちんの顔にたかみなの表情筋が乗ってる。
動きもメンバーの中でひときわ派手に激しく、あれは言うならば「沼津のバーサーカー」ではないかと。
すごい、おそろしい、そりゃぁトレンドになるわ。
同時に、独り150%ぐらいのパフォーマンスで独走していて、スタンドプレー感もあってちょっと不安に。
9人のバランスとかそういうところのネジが外れている印象があったので、だからAQUARIUMや夜空でのソロが映える。
それら含めてバーサーカーだなっていうのと、それが「渡辺曜」という気もしたり。


降幡愛 as 黒澤ルビィ
この人の不安定な気持ちにさせる演技に魅せられて、今まで暫定的に「ルビィ推し」という態をとってきてたのですが……
と、思ってたらなんて胆力だよ!
小さい身体に果てしない愛とパワーが詰まってるぞ!!
あそこで、地の声で発した「愛してま~~~す!!」に心震わされたので、今後も〆ではやっていって欲しい。
そしていつか、東京ドームでもこの宣言をやって欲しい。
拳を突き上げる準備は出来ている。


諏訪ななか as 松浦果南
やべえ、やっべ肉食獣だよ、キャラもだけどご本人もかなりの勢いで「男性特効」の常時発動スキル持ちだよ!
(パンフのキャラと本人が並ぶ見開きとかヤバくないですか???)
超絶美人じゃないけど、男の子がみんな好きになるやつ(スタイルもいい)……ご理解いただけるだろうか。
あと割とみんなが2日ともに段取りMCしていた中で、その場の雰囲気に合わせた柔軟な発言で場を沸かせて、そうやって男子達はヤられていくわけです。
正直、今一番松浦に傾きそう、松浦センター曲をタイトルにしたツアー、めっちゃ楽しみ……!


高槻かなこ as 国木田花丸
あれ、すっげぇ歌うまいな!と思って今になって詳しく調べたんだけど、なるほど彼女がPileちゃんポジションだったのね……。
っていうか、高身長だしスタイルめっちゃよくないっすか!?
そして最後のコンプレックスの吐露は胸を鷲掴みにされる、こういう子を好きにならないわけがない!!


小宮有紗 as 黒澤ダイヤ
既に1年間の特撮っていう過酷な現場を経験してきてるキャリアに加えてダイヤっていうキャラ性もあり、殿で下支えしてた印象。
次はスポットライトをあててあげてほしい。
何しろあの鍛え上げられた肉体、今でも坂本監督のとこでトレーニングしてるっていうじゃない!
もっと大暴れする小宮さんが観たいな!


鈴木愛奈 as 小原鞠莉
Aqoursは特に細い人が多いなって思うんだけど、その中で一人コスプレイヤー感ある体系(マイルドな表現)。
小ささも際立つんだけど、でもなんだろ、存在感すごい。
例えば、GNGKの時の「欲しいものは奪いたい、GuiltyKiss!」の仕草さとか、既に堂に入ってて理事長の貫禄が出てる。
諏訪さんの松浦とセットで、かなり推しが傾いてきてる……。


逢田梨香子 as 桜内梨子
ピアノの件で散々書いたけどね、やっぱり彼女だけが得た「負」とチャンスは大きい。
努力する人、マイナスから立ち上がる人、リベンジャーにはどうしたって人間惹かれるものですよ。
あと些細なとこで、GNGKの「そういうことがv 三( 'ω' )三v たのしいの」の仕草がすっげーかわいい、たのしい。


小林愛香 as 津島 善子
ヌーマーズとかで一番キャラとしての出番があったせいか、ド安定の存在感。
何より一番キャラが降臨してた。
こまごまと共演者に「よしこちゃん」って声掛けられる度に、律儀に毎回「ヨハネ!」って返すのがほんとかわいい……!


伊波杏樹 as 高海千歌
元から好き(中の人では圧倒的推し)だったんだけど、今回でさらに好きが加速しました。
最初の青空でのまっすぐに指さし、ピッと上にあげる振付、表情……
そして夜空や例の出来事でのあれこれ(散々上に書いてる奴)…… 完全に恋に落ちました、これはガチ恋勢です!!!

しかし、経歴や力量もあって出来過ぎるあまり、損な役回りになってるな、と。
きっちりやるべきことを全体の和も意識しつつ100%で職人のようにプロの仕事をしてるとこに、真隣に150%でやっちゃってるバーサーカーがいるせいで完全に地味で損な役回りになってた印象。
同じようにパーフェクトなのに目立つし色気があった三森さんとの差は何かなーと考えてるけど、ちょっとまだ答えが出ない。

そして千歌かというとまだわからないのが正直なところ。
でもMIRAI TICKETの寸劇は彼女がいて初めて成立するものだったし、あの絶妙な表情の機微は同じものをきっちりと何百回でも出来るんだろうな、っていう“舞台の人”のプロフェッショナルをそこに観た。
(エモーションが中心になるこういうライブ系のウケでは不利か)


ガチ恋勢として引き続き見守って応援していきたいと思った次第。
そして、座組みじゃなくて総選挙でのセンター獲得はまだちょっと遠いのかもしれない……。
損だ! くやしい! もっと伊波さんの凄さをみんなわかってほしい!!!!

 


総括

なんかね、とにかく予想以上にみんな凄かった。
それまでなんとなく観てきてたご本人達の活動から、ここまでのステージになるとは正直思ってなくて、LVでもいいかーって侮ってました、ごめんなさい、後悔してます。


みんな頑張り過ぎてて、1stライブっていう初々しさが無かったとこに、あの事件が起きてきっちり初舞台感、プレミアさもありつつ。


でも1stが横浜アリーナで、次がいきなり3都市公演な上に最後が西武ドーム……。
確かに既にチケット取りづらいしこんなパフォーマンスがあればより一層殺到しそうではあるけど、彼女達の器がそこに達してるかというと正直不安。
次からは絶対常時現地にいたいけど、でも規模拡大しつづけて負荷にならないよう、そこそこ、そこそこの規模で堅実に成長させてあげていって欲しい、という親心も。


やっぱり結局長文になっちゃった!
9人全員がもの凄い努力してこの日を迎えたのがよく伝わってきて、そのせいか、なんか9人全員が大好きになりました。
なんかあちこちから「箱推し……これは箱推し事案だ……」って声が聞こえてきてるので、きっとみんなも同じ気持ちなのかもしれない。


今後のAqoursも楽しみですね!
まずはBDの5巻~7巻をいっぱい買わなきゃ!!!!!