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【感想文】 「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 2nd LoveLive! ~HAPPY PARTY TRAIN TOUR~ NAGOYA」

はい、Aqours……というかラブライブ!全体を通して初のライブツアーですよ!
3都市公演でツアーというのかどうか悩ましいとこあるけど、それでも関東以外でのライブですもん!


前回は二日ともLVでしたが、今回は友人の恵みもあって(なんと名古屋までの交通手段までセット)二日目は現地にて、神席で鑑賞してきました。
どれくらい神席だったかというと、アリーナの前から10番目でゴンドラルート(狭い)隣接。
これで同行者共々オカシイ感じになったのだけど、それはのちほど。


まだはじまったばかりだし、今週末神戸公演だし、感じたことを総括にしつつ短めに、ね?
本当は絵とかも交えつつにしたかったけど、流石にそれやってると間に合わなそうだから今回は無し、埼玉のあとにはなんとか。

 

 
全体総括

いきなり結論

Aqoursが持つ、グループと各個人双方の強みから課題点・弱点までがハッキリ見えた、良いライブだった(ツアーはじまったばかりだけど)。


まだ1stのライブBDも出てない、観客の練度も上がってるわけじゃない状況、そして何よりアニメや何かしらバックストーリー的なコンセプトが無い状態のライブ。
シングルもツアータイトルになってる『HAPPY PARTY TRAIN』とあとユニットの分しか無い状態で何をしてくるのか、また1stのリフレインを各地でやるのか?など色々予想してた中、まさかこんな“素手で攻め攻め”みたいなステージで来るとは!
確かにこれはアニメ二期の前だから出来たことだ。
μ'sでもそうだったけど、「何もない」状態の2ndライブが一番ネイキッドなものを観ることが出来るのかもしれない。


ここからAqoursが何年続いて、私自身もどれだけ追うかわからないけど、後年になって「もしかしたら一番好きだった興行、2ndのHPTツアーかもなー」って言ってそうな、そんなライブでした。

 


Aqoursの強み

μ'sってバンドサウンドをバックに歌を、ボーカル力をダンスと共にボンボンぶっこんでくるアイドルグループだったと思うんですよ。
対して今回感じたAqoursは「楽曲で世界観を演じて伝える」グループだと感じました。
ミュージカルすれすれ……ナンバーによっては完全にミュージカルになってたぐらい。


これは双方のセンター(座長)が、片や声楽出身、一方現役で舞台女優という違いが予想以上に強く出ているのかもしれない。
構成メンバーも、μ'sはやっぱりボーカリストがつよめだったと思う。


コンセプトがなくても、楽曲が少なくても、演じる分だけ1曲1曲でのキャラクターアプローチで押してきて情報量が多くなるので、曲数以上に濃い興行に感じられる、これは強いな、と。
また、ゲタを含めたヒットコンテンツのお陰でステージセットや衣装が贅沢になってるので、眼に脳に入ってくる“世界観”がとにかくすごい。


もう一つの強みが『きちんと楽曲流行のモダンを抑えてる』ことで、いわゆる“それっぽい”アニメソングよりもエレクトロでダンスっちゃう4つ打ち曲の完成度の高さ(ダンス・演出含む)。
ラブライブ!というコンテンツがオタク層から浅いとこ、もっとマスなとこにリーチ出来ているお陰か、K-POPとかLDH系の楽曲とかそういう……いわゆるアニソンを前提にすると、かなり攻めてる状態のナンバーの方がより彼女たちにマッチしていて、聴いててホント心地よい。
正直、ラブライブレードを振るのじゃなく、クラブ乗りで揺れて踊って、ってしたくなるぐらい。
観客もジワジワと育成されつつあるのか、二日目の中盤くらいからはハンドクラップも目立つようになってきて、これにはニンマリ。


ただこれは要求されてることも多く、課題点にもつながって……

 


課題点・弱点

何より体力の不安が目立ったなって。
例えば初日の本編ラストあたりでの高槻さん、LV越しにもわかる酸欠顔になってとても不安に。


今回の新お披露目曲が特に顕著で、攻めた曲に相応な激しいダンスが、そこまでやらなくてもという規模で振付がなされており、生歌と同時にこれは流石に酷では、と。
曲調もあるしそういう先達も少なくないので、正直バックアップ中心の口パクでも良いのでは? 少しでも負荷を減らしてあげたい……って頻繁に思ってしまいましたね。


あとやはり前回も書いた、本人たちの器の成長度と会場の規模のアンマッチ。
がんばってる、彼女ら本当にがんばってるんだけど、横アリスタートで起きたことがアレだったし、今回も初日一発目で真っ先にソロパートの諏訪さん、声が出てない音取れてないが頻出して、観てて胸が痛くなって本当につらくなった(演者目線)。
仕方がない、需要考えてもう仕方がないことなんだけど、もっと小さいところをこまごまと、ね……。
今から埼玉のドームが心配です……。

 


セトリ編

まさかね、前回やらなかった(1曲以外)BD特典楽曲を中心に据えてセトリを構成してくるなんて夢にも思うめぇよ!
そりゃ確かに、この現地にいるってことは大半の人間がBDを買っているってことだけど……。
でもBD特典っていうメインじゃないから出来る“攻めの楽曲”だらけのセトリは本当に俺に良し!って感じで最高だった。


ただね、でもね、ユニットのタイトル曲を二日目に「店舗特典曲」に差し替えるのは攻めるにしても大概だと思うの!
全部買ってる、友人と交換しつつ聴いてるって健全な連中がどれだけいたのか、あとはみんな不正視聴やろ!!!!????って思うじゃん???
でもね、でもその攻め過ぎセトリが良過ぎてね、金輪際こんなことないんじゃないかってね……。
LVが無いからこそ出来た、みたいな感じが漂うのもまたね、侘び寂びがあるな。


以下、ピックアップ。


HAPPY PARTY TRAIN
ツアータイトル曲だしこの一発目に置くしかないんだろうけど、割と“エモさ”をアプローチしてくる曲なので、ここじゃなくてセトリの後半とかのが響くんじゃないのかなーって。
演者の緊張の方が先につたわってきて、「がんばって! ちゃんと音とって」みたいな親心が先に立ち。
これは今後の興行での立ち位置変化に期待かなー。


空も心も晴れるから
前出の、Aqoursの強みってやつですね。
映像をバーンと背景として使う効果、これはLVよりも現地の方がより伝わってきて、口明けてほあーって伊波さんを見つめ続けてましたね、私。


G線上のシンデレラ
初日のMVPです!! これ、3年生組、つよすぎる……っ!ってなった。
この1曲の為だけにこんなドレス、三者三様で体型をよくよく熟知して絶妙なバランスで作り上げてる衣装さんにも舌を巻き。
何より、他の6人をバックダンサーとして使うという演出、2ndでいきなりこれは攻め攻めですよ、最高、俺の大好きなやつ!!
で、ワル……ツ……?


Daydream Warrior
BD特典曲ってまぁその立ち位置もあってアタリハズレの差が大きいのですが、これ一番好きだったやつ!
この後にも出てくる9枚の背景LEDパネルの前にそれぞれ一人づつ立つ演出、エレクトロな曲にマッチしててすごく良かった……。


GALAXY HidE and SeeK、INNOCENT BIRD、LONELY TUNING
AZALEAは「最もμ'sから遠い、サンシャインならではのユニット」ってことでとても好きなんですが(※μ'sがどうってのじゃなくて、独自性あるほうが好感度高いのです)、今回も大満足。
トークもね、諏訪さんの全身からにじみ出るエロスパワーがもうほんと。


Guilty Eyes Fever
二日目のMVP、というか、本興行の中でも優勝です! 圧勝です!!
まさかの激しいダンスナンバー、ブチあがる曲調、色々な面をクルクルと見せつけてくれる三人…… はぁ……(思い出して心が名古屋に飛んだ)。


サンシャインぴっかぴか音頭
これはね、位置含めて順当だよね、でもまさかあそこまでやりこんでくれるとはね!
日本人すごいなって思ったのが、音頭のノリや合いの手が会場中から自然に奇麗にばっちりあがって、これが民族の根底に眠る遺伝子の力か……と思った次第。


太陽を追いかけろ!
まさかさ、BD特典曲がオーラスだなんて思いもしないじゃん……?
前回同様、Aqoursのセトリはとてもとてもトリッキー。

 


演者編

伊波杏樹 as 高海千歌
前回はセンターでありながら下支えで大事だし大活躍だけど地味……で損な役回りだったけど今回は一転、かなりキラキラの攻め攻めで、ダンスやパフォーマンスに色気出てきてとてもとても嬉しかった(推しですもん)。
でね、ゴンドラで目の前にいらっしゃった時ね、写真や映像で拝見する以上にお顔が整い過ぎてて、横顔なんてもう完全に美術彫刻…… 神格すら感じて、安易に推して良いものなのか!?とか悩み始めるレベルで、これが神に触れて気が触れるってやつか、と、俺は!


斉藤朱夏 as 渡辺曜
初日LVで観て、「お、今回は抑え気味のバランス重視かー」と思ってたら二日目、めっちゃ弾けてて…… うん、この子は常時フルスロットルの天然で天才ちゃんなんだ!って。
一番キャラを意識してない、渡辺曜を身にまとってないんだけど、それがむしろ“らしさ”と武器になってる、おそろしい子だなーって。
スカートを片手で抑えながら全力でピョンピョン跳ねる姿は今回も健在、こっちの心もぴょんぴょんです^^


降幡愛 as 黒澤ルビィ
あのね、どっかで別途じっくり書きたい。
この方、完全に「キャラクターに押し込められて」てポテンシャルが発揮できないでいる。
すごいよ、本質はカッコいいきゃらなんだよ、なんだよそれ!
「Daydream Warrior」で一瞬センターにいる時のパフォーマンス、8人を従えてるオーラすらあった。


諏訪ななか as 松浦果南
一発目のHPTだったりちょっと難しめの曲のソロパートだったり、喉の不調と緊張が如実に出ててハラハラ、というかはわわわわ……という心配がつよかった。
でも相も変わらずのフェロモン全開なので、今後のベストコンディションでの公演に期待!


高槻かなこ as 国木田花丸
初日の体力不足に不安があったけど、二日目は大丈夫そうだったのでホっとしましたわ。
この方もキャラにポテンシャルが押し込められてるんだよなー。
完全なカッコいい系リードボーカルタイプだと思うの。


小宮有紗 as 黒澤ダイヤ
ドレスがね、麗しい、とにかくお美しかった……。
Aqoursを「演じる方針」たらしめてる、もう一角。
諏訪さんの挨拶で「見てこの筋肉」って言う横で、本当の美しいしなやかでバッキバキの筋肉を見せつけるのは残酷です! もっとやって!!


鈴木愛奈 as 小原鞠莉
全体的に細っこい子だらけのAqoursの中で唯一の重厚感を放ってるんだけど…… 恐らくとても自覚的で、むしろそれを武器にしてる印象。
本当ならバランスで見劣りするはずなのに、ドレスや衣装のあしらい方がとても上手くて、ベストバランスに魅せてくれるのね。
あとトークの時の「酒でも入ってんのか!?」感とソロでのカメラにメンチ切るギャップがね、目が離せない魅力に満ちてる。
メンバーの中で一番「自分は輝いてる、かわいい、っていうかキャラクター」って自己暗示に成功してるんだと思った。


逢田梨香子 as 桜内梨子
初日終わりの挨拶時の、ああいう開き直りがすごく良かったのでもうそういうキャラで良いのでは!?
毎回毎回、反省点と失敗点を挙げてリベンジを誓うキャラにって(酷か!?)。
魔界へ帰れ!」は間の悪さ含めてクリティカルで最高でしたね。


小林愛香 as 津島 善子
今回ね、ゴンドラ道近いって書いたじゃないですか。
接近した演者の中で一番心奪われたのが、小林さんだったんですよね……。
理由・理屈はわからないんだけど、小林さんの乗るゴンドラがこっちに来る!ってなった瞬間、同行者と顔を見合わせて両手のラブライブレードを白に。
そして通り過ぎてったお姿に、自然と手を合わせて感謝の念を送り……
あのね、もうリトルデーモンに宗派替えしてもいいのでは!?と迷うくらいに、小林さんの……ヨハネのオーラにあてられたのが、二日目現地一番の思い出です。
足が細すぎてクラッシュタイツなのに生地がひっぱられてないとかさ、どんだけよ!!!????
色々キャラとかあれこれの結果、「カッコいい系ボーカル」を一手に負って頑張る姿、Aqoursの中でもオンリーワン&ナンバーワンを突き進んでるわぁ(完全にヤられてる)。

 


と、まあ短めのつもりがなんだかんでこの量ですが、そして神戸公演につづく……
いや、チケット取れてないから初日のLVだけで、二日目はまったく知る由もないんだけどね!
名古屋でコレだったので、絶対二日目またなんかすごいんじゃないの!?
んもー、やだー、やだー

 


余談

帰路の高速道路にて、折角だからと沼津駿河湾SAのプレミアムショップに寄ってライブ三日目を堪能したリトル愚かなワシ。




ヒョーゴノスケさんのグッズ、どれも欲しくなるしトレーディングなの地獄めいてるぜ……。
機会があればまた行きたいなー。