『手のひらの露』を読んだ感想
いつもよくしてくださってる友人、というか兄貴分であるshachiさん(名義の)初の著作物である『手のひらの露』の3巻が先日刊行され、無事ひとまずのフィナーレを迎えたので、折角だからご紹介とか観想とか。
著者のshachiさんについてはご紹介するのに私の知見ではすぐに限界を迎えてしまうので、色々手がけられてる方!とざっくり言い切ってしまいます。
本作はその「色々手がけられてる」処をいかんなく発揮して、様々なカテゴリーのジャンルにリーチしていて、ざっと挙げるだけでも……
・大学生青春
・(複雑な)兄弟関係
・デイトレード
・ネット犯罪
・グルメ、喫茶
・料理
・京都観光
etc...
幅広いこれらのジャンルが剥離せずに一つの大筋の中で自然に収まってて必要不可欠な要素になってる上に、前提知識がなくてもスッと読みやすく入ってくるので、今後の自分の中のジャンル拡張のキッカケにもなるかも。
なぜかは知らないけど、たまこラブストーリーをはじめとする京アニ作品と登場エリアを結構共有していて(なぜかは知らないけど、たぶん舞台が同じ京都だから)、このあたりの作品好きで追ってて聖地巡礼までしちゃったような人には割とシーンが眼に浮かぶんじゃないでしょうか。
私もたまに京都に行ってたので、お気に入りの喫茶店が出てきてテンションあがったりしましたね。
喫茶店に篭って『手のひらの露』読んでるのだけど、ソワレが出て来てテンションあがってる。 また行きたいな! pic.twitter.com/dxHfqHmrYc
— YODA (@YODA_44) 2016年4月24日
各章のトビラページにもデザインされてる通り、詳細で丁寧濃厚なレシピ描写も魅力だったりするのですが(誰かレシピ再現やっテ!)、根底にある ――特に3巻に顕著―― 若い人へのメッセージがやはり強く自分に刺さりまして。
3巻後半の内容なので詳細は割愛するけど、何かまだまだチャレンジをしようという気になったし、きっと一生その言葉を胸にし続けると思いました。
さすがに私はもう若くないんだけど、兄貴分からのメッセージとして勝手に広いましたからね!!
応援エントリになったかどうかは怪しいのだけど、きっと友人の作品じゃなくても同じ感想を抱いた、とてもよい「2015年~2016年ならでは」の作品だと思います。
とりあえず、とにかく京都に行きたくなる作品なのは間違いないので、来月あたり京都に行って聖地巡礼(というなのカフェ巡り)をしようかと思います。
ついでに宇治まで足伸ばしてユーフォ聖地巡礼もしような!!(昨日映画観てきた)